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近代科学を切開する

   

近代科学の正体~自然を拷問にかけて白状させる~科学者たちの言葉から

>どこから職人ではなく科学者が、大きな発言権を有すようになったのか?「職人と科学者」326003

『十六世紀文化革命』(山本義隆著 みすず書房)によると、リンク
16世紀までは技術は職人が発達させてきたが、17世紀に科学者(知識人)が職人の成果を横取りして、職人を排除していったということだ。

しかし、もっと大きな問題がある。
科学者が主導権を握るとともに自然観が転換する。
16世紀までの職人たちは自然に対する畏れを抱き、人間の技術は自然に及ばないと考えていたが、17世紀の科学者たちは科学と技術で自然を支配し使役しうると考えるようになった。

以下、前掲書「第10章-15.近代科学の攻撃的性質」から、17世紀以降の科学者たちの言葉を紹介する。
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近代の自然認識への転換を象徴するのが、ガリレオの実験である。その実験は、滑らかな斜面を用いることで落下時間を引き延ばして時間の測定を容易にし、かつ空気抵抗の影響を低減させるというもので、これは自然界には存在しない真空中での落下という理想化状態に人為的に近づけたものである。その実験の目的は、それまでの技術者による試行錯誤を通じた技術の改良ではなく、時間と空間の関係としての定量的法則を確立することであった。

このガリレオの実験の意義を、【カント】は次のように述べている。
「理性は一定不変の法則に従う理性判断の諸原理を携えて先導し、自然を強要して自分の問いに答えさせねばならない。そのことを自然科学者が知った」
「それはもちろん自然から教えられるためであるが、しかしその場合に、理性は生徒の資格ではなく本式の裁判官の資格を帯びるのである」

カントだけではない。17~18世紀の科学者たちは、自然を攻撃し征服・支配することを善とする言葉を堂々と口にしている。

【フランシス・ベーコン】
「自然の秘密もまた、技術によって苦しめられるとき、よりいっそう、その正体を現す」
「自然研究の目的は、行動により自然を征服することにある」
「技術と学問は自然に対する支配権を人間に与える」
「自然は自由を失い、奴隷となり、束縛を受けなければならない」
「人間の知恵と力が一つになったとき、自然は切り裂かれ、機械と人間の手によって、それまでの姿をくずされ、押しつぶされ、型にはめこまれるだろう」

【ロバート・ボイル】
「私は元素の混合によって生ずるといわれている諸物体そのものを試験し、それらを拷問にかけてその構成原質を白状させるために忍耐強く努力した」

【ジョセフ・グランヴィル】
「自然は、より穏やかな挑発では明かすことのできないその秘められた部分を、巧みに操られた火の暴力によって自白する」

【デカルト】
「私たちは自然の主人公で所有者のようになることができる」

【ミシェル・シュヴァリエ】
「弱く貧弱な存在にすぎない人間は、機械の助けを借りて、この無限の地球上に手を広げ、大河の本流を、荒れ狂う風を、海の満ち干をわがものとする。地球の脇においたら一つの原子にすぎない人間が、その地球を従順に働く召使にしてしまう」
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近代の科学者たちは、自然を「実験」という拷問にかけることによって、その仕組みを白状させ、征服しようとしたのである。
自然に対する攻撃と征服。それが近代科学が当初から目指してきたものである。それが近代科学に刻印されている以上、原爆・原発をはじめとして、近代科学がトコトン自然を破壊し続けてきたのも必然である。




冨田彰男
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