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近代科学を切開する

   

規範と科学②

>「科学」とはいえ、人のやることですから、その前提として「規範」「根本となるものの考え方」が必ずあります。そこに今は妙なモンがのっかってるから、エンドユーザー(?)の我々にまで「なんかヘン」という思いを抱かせるのでしょう。(11836 三宅さん)

さて、「規範」「根本となるものの考え方」ですが、「養生訓」は、儒教関係書「益軒十訓」の中の一つで、経験主義的な健康維持の考え方と、「五思」(食事の際にはそれを与えてくれた人びとや状況のことに思いをはすべきであるという信条)に代表される健康維持のための道徳が混在しています。

益軒における「医療」は、儒教に基づく万物一体の「仁」に裏付けられています。さらに「博く学ぶ」とは「私」の閉鎖的な偏りを排して「公」を指向すと説いています。


>…この背景には私権時代における私権の強制圧力を前提として、その反現実としての即自観念である「健康」があったと思われます。(12025 吉国さん) 

確かに、「養生訓」にある一貫した「病気にならないためには~しない事」という、健康を妨げる特定の行為、食物や療法を制限することによって健康を維持しようという禁欲主義的な考えは、吉国さんの言われるような時代背景からきているかもしれません。

しかし、儒教は人間の生きる道を考究の対象としていますが、今日、このようなことをモチーフとする「学問」は存在しないことを考えると、考えさせられるものがあります。今日世の中のどれだけの人間が、「人の生きる道」などというものを真面目に考えているだろうか、思ってしまいます。学校の教科すら「理科」、「数学」以下諸々に細分され、人間にとってもっとも肝心な「規範」「根本となるものの考え方」を教えるところありません。

教育論のようになってしまいましたが、「科学論」を検討していく上で「規範」や「根本となるものの考え方」を探求していくことは重要なことだと思います。




高田敦
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