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近代科学を切開する

   

私たちの体は、ガソリンエンジンを積んだ車とは違う

古典的な栄養学では、私たちの体というのは自動車のガソリンエンジンのような内燃機関であって、そこにエネルギー源としてガソリンを注ぎ込む、そういうものとして食物はあると考える。しかし、それは生命原理を無視した戯言に過ぎない。

食べることは、ガソリンを入れるのとは違う、細胞の刷新そのもの。食べたものは瞬時に分子レベルで細胞と入れ替わリ続けている。つまり、刷新=動的平衡を生きる、それが人間そのもの。

以下、料理研究家・辰巳芳子氏と生物学者・福岡伸一氏の対談集(辰巳芳子著「食といのち」)から引用します。

「食べものを成分で見ると、詰まる所はカロリー換算に行き着きます。人間は一日におおよそ1500キロカロリーの基礎代謝量があるから、その分、食べろ、たんぱく質だったら60グラム食べろ、と。それはそれで大事なことだけれども「カロリーさえ足りていればそれでいいのか?」と、今問い直されているのです。

私たちの体は、ガソリンエンジンを積んだ車とは違うんです。単にガス欠にならないようにエネルギーを補給すれば、そえが燃えて運動エネルギーや体温になるというような“機械”として体を考えるのは、根本的な間違い。まず、その考え方をやめなければならない。食べるという行為は。燃やしてエネルギーを生み出すだけでなく、実は私たちのエンジンの一つ一つのネジや歯車やバネ、そいうったものが体のミクロの中にあるわけですけれども、そういうものが全部、食べものご交換されているとうか、作り変えられているのです。

つまり私たちの体は、絶え間なく印新されつつ動きている、非常に動的なんですね。その動的な回転を止めないために、私たちは食べ続ける。この「動的回転」が即ち「生きている」ことに他なりません。だから、一日に必要な1500キロカロリーを一回で一気に充足すればよいいかというと、そうはいかない。体の動的平衡は一瞬の絶え間もなく回っているわけですから、一気に大量にエネルギーが投与されると、それは体にとって大変な負担になる。」

「…栄養分だけ見て一日に必要な分を宇宙食とか錠剤でいっぺんにパクっとやってだめ。古典的な栄養学の観点を視点から見ればそれで充足するわけだけれど、食べるということはそういうことじゃない。食べるという行為自体も動いているものですからね。タンパク質でも、でんぷんでも、口の中で咀嚼している間にだんだん味が出てくる。それが体の中に入って行って、少しづつ消化されていく。その過程で体は代謝する準備を初めているわけです。それが回転しているってことで、プロセスが大事なんですよ。その意味では「口から、噛んで食べる」ということが非常に大事。」





斎藤幸雄
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