忍者ブログ

近代科学を切開する

   

生命構造の解明~世界企業にとって情報革命の次は人工生命革命か?

生命構造の解明をめぐって
巨大企業が「情報革命に続く次の産業構造革命」と想定し、軍の研究機関は世界制覇を目指し獏大な予算を投じている。

その手先となって科学者が論文を出している。
★分子生物学者は「生命の起源(原子細胞)の構造解明:その想像以上にシンプルなメカニズム」との論文
>類ネット出も紹介されている(リンク「生命の起源」ついに明らかに? その想像以上にシンプルなメカニズム
【論文の要旨】
・細胞のようにふるまい“分裂”する液滴
原始の地球で、大気中の成分から合成された非生物的な有機物がいくつも集まり、海中で「液滴」と呼ばれる形態になる。膜はないものの、袋状の構造をもつ液滴がその後、生命を得て細胞になったというものだ。
・・・
いずれにしても、近い将来、非生物から生命が誕生した現実的な道筋がはっきり見えてくるに違いない

★合成生物学の学者は「最小の細胞を研究室で創った」との論文
>コンピュータ上でゲノムを設計し、次にゲノムというデジタルな設計図に基づいてDNAを作製し、できたDNAが生きた細胞の中で実際に機能するかを確かめた。 
>じじぃの「科学・芸術_466_人工生命体(ミニマル・セル)」 より
__________________________
 動画 YouTube
リンク
人工生命体 (ミニマル・セル)
『合成生物学の衝撃』須田桃子 2018年発行 文藝春秋BOOKS

●第9章 「そして人工生命体は誕生した」
ヒトゲノムを公的チームよりも早く読み切った孤高の科学者クレイグ・ベンターは「ヒトゲノム合成計画」を嗤う。
「彼らは細胞ひとつすらくれないではないか」。そう、ベンターだけが、人工の生命体「ミニマル・セル」の作成に20年越しで成功したのだ。
リンク
『合成生物学の衝撃』 須田桃子/著 文藝春秋 2018年発行
そして人工生命体は誕生した より
ミニマル・セルの誕生は、二重の意味で科学コミュニティに衝撃を与えた。1つ目は、「生命とは何か」という生物学の究極の問いに答えるうえで大きな足がかりとなる「最小の細胞」が、合成生物学のによる新規の手法によって生み出されたことだ。
研究チームは、コンピュータ上でゲノムを設計し、次にゲノムというデジタルな設計図に基づいてDNAを作製し、できたDNAが生きた細胞の中で実際に機能するかを確かめた。この「設計ー作成ーテスト」のサイクルを繰り返すことで、1つの解にたどり着いた。微生物サイズの完全なDNAを合成したり、それを細胞に移植したりする高度な技術を持つベンター研究所だからできたことではあるが、工学的発想に基づく合成生物学のコンセプトが、これまでにない高いレベルで実証されたと言える。
もう1つの衝撃は、ミニマル・セルのゲノムを構成する遺伝子の意外な内訳だった。
473個の遺伝子のうち324個は、さまざまなタンパク質を作るほか、細胞内の代謝や細胞膜の構造や機能、ゲノム情報の保存などを司る機能を持っていた。ところが、32%を占める残りの149個は、全くその機能が知られていない遺伝子だったのだ。しかもそれらの遺伝子の中には、ヒトを含む他の多くの種のゲノムにも共通して存在するものだった。
この事実は、チームのメンバーにも驚きをもたらした。グラスは楽しげに語る。「私たちは機能不明の遺伝子があるだろうということは知っていたが、これほど多いとは予期していなかった。これはすばらしいことだ。科学の世界では、私たちは予想していなかったことを発見するために生きているのだから」
    ・
将来、改良版ミニマル・セルができ、そのすべての遺伝子の機能や細胞の仕組みが解き明かされたとき、人類の生命への理解は一気に深化するだろう。そして、その知識はおそらく、コンピュータ上で新たな生物のゲノムを設計するための土台となる。科学者たちの、新たな生物を創り出す試みは加速していくだろう。医薬品や化粧品、バイオ燃料の原料を産出する微生物や藻類、移植用のヒトの臓器を持つ動物、砂漠でも育てられる農作物――。これらの中にはすでに実現しているものもあるが、その生産性はますます高まり、作ることのできるものの種類も増えていくに違いない。これまでにない優れた素材も登場するだろう。
一部の合成生物学者達は、情報革命に続く次の産業構造革命が合成生物学によってもたらされると予言する。私たちは今まさに、その入り口に立っているのかもしれない。
______________________




岸良造
PR

COMMENT

NAME
TITLE
MAIL(非公開)
URL
EMOJI
Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
COMMENT
PASS(コメント編集に必須です)
SECRET
管理人のみ閲覧できます

ランキング

にほんブログ村 科学ブログへ お勧めサイトランキングへ

カウンター

カレンダー

11 2018/12 01
S M T W T F S
1
2 4 5 7 8
9 10 11 12 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31

カテゴリー

ブログ内検索

バーコード

P R

Copyright ©  -- 近代科学を切開する --  All Rights Reserved
Design by CriCri / Photo by Geralt / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]