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近代科学を切開する

   

世界最速のマシンを作るF1チームのファクトリーで行われる最先端の技術開発競争の実態

最先端の領域ではAIとの共存は避けて通れない課題のようです。
特に機械学習による、ビッグデータの解析はどんな分野でも今後活用されてくる技術でしょう。
あたりまえのようにビッグデータが活用される未来に、AIとの共存をどうするかは、生き残りに直結する課題と言えます。

以下リンクより

60年以上の歴史があるモータースポーツの「Formula 1(F1)」は、ドライバー同士の競争の場であると同時に、世界最速の自動車を作る技術競争の場でもあります。テクノロジー系ニュースサイトのArs Technicaが、「Renault Sport Formula One Team」(ルノーF1)のファクトリーを訪れて、世界最高速を目指す開発現場に触れています。

Formula 1: A technical deep dive into building the world’s fastest cars | Ars Technica
リンク

静止状態から約10秒で190mph(時速310キロメートル)に到達し、わずか0.7秒で60mph(時速100キロメートル)まで減速できるF1マシンは、毎年ゼロから完全な新車として設計されます。F1マシンを開発するコンストラクターは世界でわずかに10チームほどで、そのほとんどがイギリスに拠点を構えており、60年以上にわたって多くのチームが参戦し、最速マシンの開発にしのぎを削ってきました。


中略



本拠地のイギリスから世界中を転戦するチームに、各パーツは空輸されます。極端な例では、「バルセロナから最終便でイギリスに戻ってきたクルーが新しいパーツをスーツケースに詰め、翌朝の午前9時25分に空港から飛び立つ」ということもあるとのこと。ちなみに、この空路を手配するのに専用のツールではなく航空会社が用意するモバイルアプリが使われているそうです。また、「(ルノーF1の拠点の)エンストンからバルセロナまでバンで移動するのに以前は20時間もかかっていたのに、今では道路情報のおかげで18時間に短縮できているなど、モバイルアプリの恩恵を受けています」とレースチームコーディネーターのジオフ・シモンズ氏は述べています。

F1チームでは約1000人の従業員が働いていますが、各レースに直接関われる人員は60名に制限されています。この制限を回避するために、各チームは高速なネット回線を利用しています。ピットでのネット回線の速度は約80Mbpsだとのこと。いくつかの決定はサーキットにいるエンジニアによって行われますが、コース戦略などの大半の計算は遠隔地にいる技術者が処理して、高速回線を通じてピットに届けられます。

なお、コースを走行するF1マシンからのリアルタイムテレメトリーはFIAによって厳格に規制されているとのこと。ピットとの回線速度は2Mbpsに制限されており、約200個のセンサーを取り付けたマシンからの高精度のデータはマシンのエンジンコントロールユニット(ECU)に保存されていて、レースが終わるまでデータに触れることは許されていません。今のレギュレーションではピットクルーができるのはドライバーと無線で話すことだけです。



とはいえ200個のセンサーからの生データから有意義な情報を得ることは完全にデータ科学の領域だとのこと。2台のマシンから週末に得られる情報は350億データポイントにもなり、データ分析のプロが解析することが不可欠で、ルノーF1ではMicrosoftと提携してAzureの機械学習によってデータを分析しています。各チームが異なるクラウドコンピューティングプロバイダと契約して、異なるモデリングで膨大なデータ解析を行っているそうです。なお、Ars TechnicaがルノーF1のメカニックに、「機械学習で強化したい領域は?」と聞いたところトップシークレットとして教えてもらえなかったとのこと。これらの情報は、今後数年のうちにマシンのパフォーマンスや信頼性の向上をもたらす可能性のあるセンシティブな領域だそうです。

世界で最も速いマシンを開発するF1チームでは、企業秘密とされるものだらけですが、実際には完全に秘密にすることは不可能です。その原因は、ほとんどのチームがイギリスに本拠を構えているという地理的な近さがある上に、メカニックやドライバーなどのF1関係者が互いに顔見知りで、情報交換が盛んだから。さらに、優れたエンジニアのチーム間の移籍も活発なので、大切な情報を長時間秘密にすることは困難だとのこと。シモンズ氏は「とにかく重要なものは『時間』です」と述べる通り、他チームを出し抜く技術の開発のために各エンジニアが独自のタイムラインで切磋琢磨するのがF1開発チームであり、「先に進むためにはひたすら改良し続けるしかない」とシモンズ氏は述べています。



落地独歩
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