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近代科学を切開する

   

ベーコンの理性主義。科学=人間の思考を自然を理解する為の「機械」と捉えた。

>【フランシス・ベーコン】
「自然の秘密もまた、技術によって苦しめられるとき、よりいっそう、その正体を現す」
「自然研究の目的は、行動により自然を征服することにある」
「技術と学問は自然に対する支配権を人間に与える」
「自然は自由を失い、奴隷となり、束縛を受けなければならない」
「人間の知恵と力が一つになったとき、自然は切り裂かれ、機械と人間の手によって、それまでの姿をくずされ、押しつぶされ、型にはめこまれるだろう」327468

先の投稿でベーコンの自然観を上記のように書かれている。あまりに異常な発想とも言える。
西洋人が書いた西洋の科学観で興味深い記述がある。
最近発刊された書籍でジョージフリードマン著の「ヨーロッパ炎上新・100年予測」から科学について書かれた部分を抜粋する。その異常性の発端がわかる。

>科学革命には多くの思想家が関わり、各人が様々なことを考え、様々な発見をした。科学革命をプロテスタント運動の一部であると言ってしまうと間違いになるが、その根本にプロテスタント主義があることは確かだろう。自然の見方や、個人を道徳や知の世界の中心に据えるところなどには明らかにプロテスタント主義の影響が見える。科学革命初期に特に大きな影響を与えた人物の一人はプロテスタントである。イギリスの哲学者で政治家でもあったフランシス・ベーコン(1561年~)でそう考えると科学の誕生は、宗教革命や政治と強く結びついている。

科学は必ずしも無神論的ではない。科学で説明のつかない精神の領域が存在する事を否定する必要はない。だが、科学に関わっていると、どうしても物質を精神の上に置きたいという誘惑にかられることになる。物質は観察と実験によって正確に詳しく調べる事ができるが、精神はそうはいかないからだ。人間に関しても、頭の中で何を考えているかより、実際に何をしたかの方を評価するようになった。科学は心ではなく、物質世界を知る為の道具だからである。ルターは個人の良心、思考の重要性を強調して、過去の権威に立ち向かったが、ベーコンはルターの主張をより先に進めたといえる。理性を使えば、つまり人間の思考を、自然を理解す機械とみなすようになったからだ。理性を使えば、いずれ自然界を完全に理解できると考えた。

ベーコンは重大な転換をもたらした。第一に彼は人間の目を自然へ向けさせた。第二に理性に基づいて自然を理解する用法を考え出した。
そして第三に神の存在を抜きにして世界を理解する新たな時代への扉を開いた。彼は世界にかけられていた魔法を解き、自然界を人間の理性の制御下に置きたいと考えたのである。
                          ~以上抜粋

カソリック⇒プロテスタント⇒科学へ
著者はこのベーコンの思想が起点になって宗教が科学に置き換えられ、やがて化学兵器や国家の為の道具に科学が使われていった事を書いている。
西洋にとって科学とは宗教の代わりであり、だから唯一絶対でなければいけないものだった。





田野健
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